Double Bass
HIYAMA NOTE
Learn to master SIMANDL

ダブルベース{HIYAMA ノート}
シマンドル習得のために

コントラバスの演奏をめざす誰もが一度は習う教則本にF.Simandle 著の"NEW METHOD FOR THE DOUBLE BASS"があります。この本はSimandleがヴィーン音楽院の教授を勤めていた時期の19世紀のコントラバスの技法を要約した内容豊富な教則本です。この本を元に多くの人がコントラバスを習得し、改訂も行われています。現在通常日本で買えるSimandleの教則本はZimmermann(Simandleのひい孫弟子にあたる。ジッマーマンというと外人にはわかります)が改訂し1984年にCAS.DREWが編集注釈します(ゲリー・カーの先生であるサンキー版のシマンドルもあります)。 <

この名著がより完璧にわかりやすいよう檜山氏により「HIYAMA NOTE」として出版されました。F.Simandle の教則本の内容をすべて網羅し、長年手書きで書き貯めた「ノート」を門下生が編集し、200ページに及ぶ教則本としてが完成しました。
「F.Simandle :檜山 薫改訂版」と言える仕上がりになってます。これから、Simandleの本を購入を検討なされる方、もう一度基本をとお考えの方、ぜひお奨めします。

  ダブルベース{HIYAMA ノート}
  シマンドル習得のために

  檜山 薫 著
  檜山ノート出版委員会 編

  発行所:株式会社ドレミ楽譜出版社

  定価 2000円(税別)

著者のことば
コントラバス(ダブルベース)の教則本も他の楽器と同様、今日では多数出版されておりますが、19世紀末に出版され、その後改訂を重ねながら世界で最も広く普及している名著として、シマンドル著、「ニューメソドフォーザダブルベース」があります(以下シマンドルと呼びます)。著者自身も音大生時代に使用し、その後50年に亘りコントラバス教師として、シマンドルをレッスンに使用して参りました。指導の体験から、シマンドルの使用だけではなかなか身につきにくいテクニックがあることに気づき、シマンドル教則本のほかに初心者を念頭においた、副教材が必要であることを感じたのであります。本書は、シマンドルで練習を始める前に、またシマンドルで習得した事項を本当に自分のものとして身につけるために、私が教室の現場で副教材として書き貯めた手書きの「ノート」を今回解説を一部加えながら集大成したものです。本来であれば、かかる作業は教師がそれぞれ工夫して生徒の状況に応じて個人指導していくべきものですが、長年の指導の経験・成果として、初心者がシマンドルを通じコントラバスを学び始める為に、またいかなる教材を使う場合でも基本的な左手ポジションを習得する為に、必要にして不可欠の内容がここにあると確信しております。本来は教室内にとどめおくべき性格のものではありますが、今後ますます増えると思われるコントラバス志望者、またその指導に当たられる先生方のご参考になればと思い、出版させていただくものです。本書はシマンドルの最も基本を成すパート1の修得を目的に構成されております。この部分までは本書を利用される方の便宜を図るために、シマンドルの譜面もすべて収録しています。多くの方はオーケストラなどで合奏することを目的にコントラバスを始められると思いますが、合奏で弾く為にはまず良い音程で弾くことが必須となります。本教材は、オーケストラでコントラバスを弾きたいと希望される初心者の訓練として、最高の効果が発揮されるように工夫されております。また将来さらに高いレベルを目指される方にとっても、効率的・論理的に基礎力が養成されるように構成されています。.
「急がば廻れ」ということわざがありますが、コントラバスの習得にあたっても同じようなことが言えます。シマンドルだけをたどってポジションを進んでいっても、なかなか自分のものとして消化・吸収することは難しい面があり、特にパート1の練習は、ややもすると無味乾燥となり、先へ先へと進む傾向が出がちです。しかし、この部分こそ将来のコントラバス弾きの土台にあたる左手ポジションの修得を中心に編集されたものであり、是非、反復・応用練習を多く含む本書「ノート」をもって学習されて、真に自分のものとしてください。その後長年にわたってコントラバスが合奏の中で楽しくかつ立派に弾けるようになられることを祈ってやみません。

檜山 薫
2001年8月

-著者紹介-
1921年生まれ東京音楽学校(現東京芸術大学)で長汐寿治に師事。1943年卒業後・日本交響楽団(現NHK交響楽団)に契約楽員として33ヵ月間在籍し、その後軍隊に入隊。1946年復員。日本交響楽団に入団した。1951年より首席奏者を25年間勤め、日本のコントラバス界の発展に貢献する傍ら、東京音楽大学・武蔵野音楽大学・洗足学園短期大学の講師を兼任。1965年から1966年にかけて、ベルリン・ウィーン・ロンドンで海外のコントラバス界との交流を深める。NHK交響楽団を停年退団後・武蔵野音楽大学教授(〜1993)・同非常勤講師(〜1997)。さらに、東京大学・上智大学・青山学院大学等の学生オーケストラを通じてアマチュア奏者の指導にも尽力。現代日本の指導者的なコントラバス奏者を数多く育成する。現在も様々な形で後進の指導を行なっている。